今日はNISAについてのお話し。日経新聞に面白い記事が出ていたので考察してみた。
4月にNIASで買われた銘柄ランキング
NISAが日本で開始されて10年…俺が新卒で証券会社に勤めたその年にNISAが始まった。当時はNISAを知らない人がかなり多くて、株をやっている人に聞いても「なんだそれ?」みたいな反応をする人が多かった。
それが今や、CMやネットではNISAの運用の仕方が説明され若い人も投資に興味を持ち積み立てNISAを始めている。
凄く嬉しいことだけど、始めたばかりの投資の初心者はここからの株価の上下に耐えられるかかなり心配。
それが今回の記事を書いた理由。
4月に個人投資家は何を買ったのか?
前置きが長くなったけど、4月にNISA口座で買い付けされた株のランキングがこれ。
正直俺はこのランキングを見てビックリした。なぜかというと、個別株でボラティリティが高い銘柄がいくつも入っているから。その他の銘柄は結構納得がいく結果となった印象。バンガードの米国株ETFとSP500のETFが入っていることを見ると投資を始めて数年とかのまだまだやり始めです!みたいな個人投資家が多いなと思う。
どうやって買う銘柄を決めているのかは分からないがETFに関しては12位のインベスコQQQ以外はレバレッジをかけている銘柄が無いので、かなり安定志向な銘柄選定をしているなと思う。
しかし!エヌビディア、テスラ、マラソンデジタルを買った人たちよ!君たちは本当にその銘柄を長期で持つ覚悟、いや銘柄と心中する覚悟をもって買い付けをしているのか?もしできてないなら、君たちはせっかく買った株を安値で手放し、爆損する可能性が高いと思う。それでは各銘柄を簡単に紹介。
エヌビディア
言わずと知れたアメリカが誇る最強の半導体企業。今年のアメリカ市場はこの企業が引っ張っているといっても過言ではない。AI、自動運転を始めとした今後のテクノロジーを支える上で超重要な役割を果たしている。
次に出てくるテスラとも関係が深くてエヌビディアの製品がないと自動運転車は完成しないとも言われている。
少し前までは、マニアックな企業だったけどコロナ明けからとんでもない上昇をした。エヌビディアで一財産を築いた人も多いんじゃないかと思う。
テスラ
テスラは俺の大好きな企業。どれだけ好きかって言うと、借金をしてまでテスラの株を買うくらいに好き。
この企業も説明不要だと思う。世界最高の経営者であるイーロンマスクが率いるIT企業。
電気自動車の会社だと思ってる人も多いけど実は違う。ほぼIT企業といっても過言ではなく、今は自動運転と汎用性ロボットの開発に力を入れている。目下株価は下落中で俺は多額の含み損を抱えている。
マラソン・デジタル・ホールディングス
テスラ、エヌビディアに比べると若干知名度は落ちるかもしれない企業。ナスダックに上場している会社で何をやっているのかというと、仮想通貨のマイニングをやっている。もともとは鉱山を掘ったりする企業だったんだけれど、今は土を掘る代わりにデータを掘るっていう微妙に近いことをやっている。
安値で株を売る理由
株価は極論、「上がるか下がるか」の2択のはず。にもかかわらず、なぜ株で損をしている人が多いのだろうか?俺なりに出した結論としては、「長期で持つことができないから」の一言に尽きると思う。つまりは、長期投資をできる人が少ないからということ。念のため言っておくけど俺は長期投資派だから、デイトレやスイングトレードをしている短期の人らを悪く言うつもりは全くないよ。短期でバリバリ稼げてる人は才能のある人だけで、今回は一般人がいかに投資するかって話。あくまでも投資方針が違うっていうことを考慮に入れておいてほしい。
さて、本題に戻って何故長期で投資できないのか?これは株式市場は調整局面で大きく下落するが、長期で持てば回復する可能性が高いということを理解していないから。前提として、長期投資は1年とか2年とかじゃなくて最低でも5年は保有するってことを見ておかないとダメ。
投資を始めたばかりの初心者はテレビやネット、インフルエンサーによって投資は儲かるってことを前提にしている。もちろん損するってことも可能性として理解はしていると思うけど実際に自分が損するとは考えていないと思う。
株の怖いところは、含み益になっていれば元気いっぱい、どんどん投資しよう、幸せだ!みたいな気持ちになるけれど
一度でも含み損が出てしまうとメンタルが揺れてしまうことになる。特に初心者の場合は5%でも自分の資産が減っていることに慣れていないから少しでもマイナスになると大騒ぎ。
ネットで下落の原因を探したり、いつ上がるのかを調べたりする。そしてさらに下落して20%の含み損が出ると、どこかの偉い人が「損切が大事」と言った、格言で「見切り千両」という言葉があるとか理由をつけて我慢できなくて売ってしまう。
そして数か月後、数年後に株が戻った時に後悔する。この流れが鉄板だと思う。だから株を安値で売ってしまう。
ここで考えておかないといけないことがあって、それは株は必ず下落局面があるということ。
株が大きく下がる時
株式市場が大きく調整した局面を具体的にまとめてみた
名前 | 時期 | 高値 | 安値 | マイナス幅 |
---|---|---|---|---|
ITバブル | 2000年 | 5,000ドル | 1400ドル | -3,600ドル (-72%) |
リーマンショック | 2008年 | 13,800ドル | 7300ドル | -6,500ドル (-47%) |
コロナショック | 2020年 | 28,000ドル | 19,200ドル | -8,800ドル (-31%) |
他にも「ショック」と呼ばれる相場はたくさんあるけど、代表的なものを書き出してみた。
指数でこれだけ落ちてるってことは、個別株だともっと下落しているってこと。このショックが起きた後に相場はどうなったのかって言うと、みんな知っての通り上昇し続けている。
ナスダックにしても、NYダウにしても大きく下がる局面は必ず起きる。でも数年たてば株式市場は回復してきて今まで上昇してきている。じゃあ今後はどうなのかというと、あくまでも予想でしかないけどショックが起きたとしてもまた戻る確率は高いんじゃないかと思う。
さっきすでに話したけど、株は必ず下落する。でも上昇する。初心者は含み損に慣れていないから下落の一番下で売却してしまう。特に、信念無しで買っている人たちの場合はそれが顕著だと思う。
信念無しでNISA枠で銘柄を買った人へ
もし、NISA枠で個別株を買った人の中で、「有名だから買った・株価が上がっているから買った」など、信念を持たずに株を買った人がいるなら、その方は損は大きくなり、利益は少なくなる人が多いと思う。
その理由は株は長期で持つと儲けが大きいが、短期では必ず調整が入る。にもかかわらず、銘柄に対して信念がなければ短期で下がった時に売る可能性が高いから。
俺の大好きな銘柄のテスラで例えてみよう。テスラは現在177ドル。でも1カ月前は145ドルだった。
もし、あなたがテスラを100万円、200ドルで30株、信念無しで買ったとしよう。信念がないということは、銘柄を信じ切れていないということ。イーロンマスクやテスラのストーリーを信じていないということ。つまりは、いくら儲かった、いくら損したかってことが施行の大半を占めている。
買うときはNISAで長期投資って考えてテスラを買ったとしても恐らく下落に耐えられないと思う。今回の最安値の145ドルになると損は1株145ドル×1ドル155円×30株=67万円 投資金額が100万円だから30万円近く損が出ている。
しかも、EVの風当たりは強い、ネットではEV終わったなどの悪材料が出まくる。そんな状況で信念もって株を持ってない人たちは大半が売ると思う。
じゃあ今の株価はどうかって言うと、177ドルまで回復してきた。下落で売らなかった人でも、信念がないと少しの利益で売ってしまうと思う。テスラが250ドルになると、1株250ドル×1ドル155円×30株=116万円恐らく、30万円のマイナスから15万円のプラスになったら売ると思う。なぜなら株価しか見ていないから。
テスラが自動運転を開発して実装されれば400ドルは超えると思う。それがいつになるかは分からないけど、信念もって投資している人はそこまで持つことができる。だから利益も大きくなる。もちろん損も大きくなるかもしれないけどそれは仕方がないこと。ここで、格言の銘柄に惚れるなという言葉を持ち出す人がいるかもしれないけど、使いかが間違ってると思う。正しくは「信念を持たずに銘柄に惚れるな」だと思う。
銘柄に惚れてアップル、アマゾン、持ってたらどうなってる?それが答え。
今回のランキングは信念がない
もう一度、このランキングを出すけどエヌビディア、テスラ、マラソンデジタルを買った人の中で信念持った人がどれくらいいるかは分からない。どの銘柄もボラティリティが高くて、もし信念無しで銘柄を選んだ人がいるなら気を付けた方がいい、
エヌビディアは長期ではまた伸びると思うけど、相当高くなってる下げたときに我慢できるのか
テスラはEV事業が落ちてきてロボタクシーが本当に実現できるかは分からない
マラソンデジタルはマジで乱高下が激しい
上昇ならそれでいいけど、我慢できる人がどれくらいいるのかは分からない。
負債総額
借入先 | 借入額 | 毎月返済額 | 金利 |
---|---|---|---|
A社 | 620,000円 | 15,000円 | 14.5% |
都市銀行 | 1,300,000円 | 10,000円 | 8% |
信用金庫 | 1,100,000円 | 15,000円 | 10.8% |
証券担保ローン | 13,880,000円 | 0 | 2.5% |
母(学費・予備校代) | 0 | 50,000円 | 0% |
奨学金 | 1,700,000円 | 15,000円 | 0% |
総額 | 18,600,000円 | 105,000円 | / |
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